私だけなんだ ②
「あ、あのさ」
「連絡先交換しない?」
と突然言う優斗くん。
「あ!連絡先ね、いいよ」
と言って連絡先を交換し、この日は解散した。
帰ってきて沙希に
「さっきはありがとう。ごめんね。またご飯行こう!☺︎」とメッセージを送った。
なんだか疲れた。
ゆっくりしていると、携帯が鳴った。
「沙希かな?」と思いながら、携帯を見ると「連絡先交換してくれてありがとう」と
まさかの優斗くんからの一通のメッセージだった。
「え」と驚く私。
驚いていると電話が掛かってきた。
「はい…もしもし」
「あ、莉乃ちゃん、ごめんね突然電話掛けて」
「どうしたの?」
「明日さ、会えるかな?」
「いいけど…どうして?」
「話したいことあって。」
「うん、でもメッセージでもいいよ?」
「直接がいいかな」
「分かった。」
そして、電話は終わって沙希に報告すると
時間が経って沙希から「え!明日?大学休みなのにあいつどうしたの?笑」と来た。
そうだよね、なんでわざわざ休みに…
そして当日。
待ち合わせの場所に早く着いてしまった。
まだ全然東京の環境と暮らしには馴染めていない私にとってはハードルの高いこと。
沙希に聞いて正解だったとも思いながら、
時間に余裕を持っているとそりゃあ早く着きすぎた…
そして、時間になると優斗くんが前から
「おはよ」と手を振りながらこちらに近づいてくる。
「おはよう」と手をふり返した。
2人でどこいく?ってなって決まったのが
カフェ。
注文したコーヒーを飲みながら
この日も色んなことを話した。
けど、やはり気まずいのには変わりない。
そんな中コーヒーを飲みながら居ると
「お!優斗…?」と知らない男の声がした。
「え!奇遇じゃん!」と笑い返す優斗くん。
この人とは知り合い?それとも友達?と
思った。
「彼女?」と私を見ながら言う男子。
そりゃあ、2人きりで居るとそう思われる
よなー。と思いながら会釈をすると、
「何言ってんだよ、友達だって」と言う優斗くん。
よかったー、これで彼女とか言われたら困るの
こっちだもん。とどこか安心してると
「いや、彼女」と真剣に答える優斗くん。
「は、?どっち??笑」と笑いながら聞く男子。
「彼女」
…
…
はあーーーーーーー?!か、かかか彼女?!
わ、私いつからあなたの彼女だったんですか?!!
え、理解できない。頭が追いつかない…
ちょっとまって…これはデートでもないし
連絡先を聞かれて交換して昨日電話して
好きとか大好きとか告白もされてないし!怒
「じゃあな!」と手を振り合う2人。
「ごめんね、驚かせて。いまの友達。」
「そうなんだね」と驚きすぎて返すのが
冷たくなってしまった私。
すると、気づいたのか「どうしたの?」と
聞く優斗くん。
「え、私たち付き合ってるの?」
と恐る恐る恐れながら聞くと優斗くんは
「ごめん、付き合ってない」と私に答えた。
…
ですよね!!!安心した〜〜
私って昔から心の中でこうやってツッコんじゃう癖があるの直したいって何回思ったか。
そして、その日は解散した。